どうして今日これほどまでに、食べることの大切さが叫ばれるようになってきたのでしょう。
その背景として、現代の食生活の危機的状況があります。
日本の伝統的な食事とは、ご飯を主食とし、魚や大豆製品(納豆、豆腐etc.)、野菜などが副菜としたメニューのものでした。
第二次世界大戦が終結した後、パンの普及をはじめとして、肉などの油脂を多く摂取する欧米型の食生活が定着してきたのです。
パンは手間をかけずに食べることができ、風味も優れていたためにたいへん人気が出ました。
しかし、パンを米と比べると塩分と油分がいっぱい含まれていることに驚くはずです。
パンは“ご飯”というよりは、“お菓子”のような成分からできているのです。
パン食の普及に象徴されるような、食べる物への省力化によって、食生活のバランスが偏ってきています。
食べることは生きることの基本です。
食生活の偏りが人体に及ぼす影響は、心やからだの病気という恐ろしい症状で表れてきます。
生活習慣病と呼ばれる、糖尿病や肥満はもう成人だけのものではなくなってきています。
小学生も生活習慣病にかかる時代なのです。
死にいたることもある生活習慣病と、私たちは戦わなければいけません。
私たちが手にとることができる武器は、食事を見つめなおすことなのです。
街をみわたしてみてください。
コンビニエンスストアやスーパーマーケットでお惣菜が売られ、お弁当屋さんの看板も24時間輝いていますよね。
自分の家で材料をそろえて料理をするのではなく、出来合いの好きなものを買ってきて食べるという行為が当たり前のようになされているのです。
お惣菜を買ってきて食べること全てが、悪いといっているのではありません。
私も主婦の1人なので、お惣菜やお弁当はとっても助かるものですし、外食も大好きです♪
たまに取り入れる分にはいいと思いますが、いつもいつもでは栄養は偏りがちになるでしょう。
また食に対して成長段階である子供の前で、発砲スチロールの容器のまま買ってきたおかずを並べるのもおすすめは出来ません。
子供たちは目で、においで、耳で、全ての感覚で、食について学び、自己の食生活を作り上げていくのですから。
我が家ではお惣菜を買ってきたら、お皿にうつしてから子供の前に出すようにしています。
文字通りの一手間ではありますが、その手間の中に家族への愛情を込めているのです。